【本の要点】
- みなさん子どもの頃、大きくなったら何になりたかったですか?医者、弁護士、今の時代だと大物Youtuberなどですか?
では実際に叶えられた人ってどれくらいいるでしょうね。ほんのひと握りだと思います。
大抵の人は学歴、実力どれも中途半端なまま大人になってしまうんですよね。
また、大人になっても中身は大人になりきれていない、そんな人もたくさんいます。
頑張っても叶わないことたくさんあります。理想の自分になれなくても悲観する必要はありません。
平凡な自分を愛しましょう。 - 本書の作者は韓国籍の女性。なのでちょくちょく出てくる例え話が韓国の地名やテレビ番組で、少しわかりづらいところがありますが、それでも内容自体はわかりやすく、心に刺さる内容もあるでしょう。
他人に対して劣等感を持っていたり、対人関係の悩みを抱えていたりと、対人で苦しんでいる人全員に読んで欲しい。
各章の中で3〜5Pほど項目が区分けされています。自分に刺さるところとそうでないところがあると思いますので、パラパラ見て自分に刺さりそうなところだけ読むのがオススメです。
また、内容を表したイラストがところどころに書かれているのですが、これが可愛らしく、また的を得ていて良きでした。
著者について
刺さった箇所7選
通りすがりの人たちに傷つけられないこと
退職したら二度と会うこともない上司。たまたま顔を合わせた、どうでもいい親戚。笑い声がイラつく、くだらない女性。裏で悪知恵をたくらむ、狐のような同期の同僚。あなたの人生にとって何の意味もない、そんな人たちに感情の無駄づかいをするのはもうやめよう。
人に嫌な気持ちにされる、そんな経験ありませんか?私はふと立ち寄った店の店員さんの態度にモヤモヤすることがあります。
でも最近考え方を変えまして、「こいつは私の人生に関わるような存在か?」と自分に問いかけるようにしました。すると大体は関係ないので心が楽になります。距離を置けるなら置いたほうがいい。定期的に会わなくてはならない存在なら、無感情で接しましょう。そんな相手に気を遣う必要は全くありません。

そんな相手にエネルギー・時間を使うだけ無駄。
自分に言い訳するのはやめよう
理想どおりにいかなかったのは仕方なかったことだと思って、受け入れたほうがいい。本当に恥ずべきなのは、就職がうまくいかないことや、成功を収められないことではなく、言い訳ばかり並べ立てて何もしないこと。自分の理想どおりにいかなくても、自分のふがいなさに耐えられないと思っても、言い訳を取り払って本当の自分と向き合おう。
かつて夢見ていた職に就けなかったとき、「あのとき頑張って勉強していれば…」「あのとき違う方を選択していれば…」と過去の自分に言いたいときありませんか?
過去をどう悔やんだところでそれは過去。決して変えられません。それならはもういっそ今の状況を受け入れてしまいましょう。

「今の自分」を受け入れて、その上でできることを探して行動しましょう。
ゆるぎない自尊心をもとう
自分のことをきちんと考えられないまま、他人と社会の見方にずるずると引きずられながら生きていても、自尊心を育むことはできない。だから、確固たる自尊心をもつための第一歩は、はっきりしている。「自分らしく生きること」
みなさん「自尊心」は持っていますか?意外に持っていない人多いのではないでしょうか?
・会社で上司に怒鳴られる
・お客様に理不尽に怒られる
・友達に馬鹿にされる
こんな経験が自尊心を削っていくのです。
自尊心を育むには「自分らしく生きる」ことが大切。

よくない方法が「他人に褒められて育む」こと。これだと相手次第になってしまいますよね。
自分なりの好みをもとう
人生を豊かにするには、自分に好みを探さないといけない。そのためには、自分の感覚に正直になること。他人の評価や見方を丸ごと受け入れたり、SNSでウケそうなものばかり追いかけていてはいけない。
自分は好きなんだけど他人にはイマイチ理解してくれなさそうな趣味ありませんか?ひと昔前だと、アニメが好きだとかは恥ずかしくて言い出せなかったそうですね。
他人の目なんて気にせず、自分が好きなことを楽しみましょう。他人にちゃちゃ入れられる筋合いありませんね。

自分らしく生きよう!
未来のことについて適当なシナリオを書かない
心配というのは、不合理で無駄に否定的な考えから生まれる。だから、大げさな心配から抜け出す方法は、現実離れしたドラマみたいにゆがんだものの見方を正すことから始まる。
私も心配性なのでわかります。「もし〇〇したらどうしよう」って心配してしまうのって冷静に考えてみると確率的に相当低い事象だったり、万が一起こったとしてもそのとき対処すれば十分だったりするのです。
未来のことなんて誰にもわかりません。意外にうまくいくことだってあります。心配してたけど取越し苦労だったなんてざら。

「そうなってから考えよう」これに尽きます。心配事が尽きない私ですが、その度にこれを復唱しています。
過敏にならない
敏感になりすぎた自分に、こう語りかけよう。過去に起こったことは、それぞれ別個の出来事にすぎないし、必ず悪いほうに向かうという根拠はない。起こる可能性の低い問題まで、いちいち心配しながら生きることはできない、と。
私もよく過敏になります。小さなことでも、それが起こると世界が終わってしまうんじゃないかってくらい深刻になってしまうのです。
でも実はその不安事はすごくすごくちっぽけなもので、もし起こっても何とでもなるのがほとんどなのです。

過敏になってしまうのって、小さな空間に引きこもっている時になりがち。そんな時には散歩するのがオススメ。大きな山とか見ると、「ああ、なんてちっぽけなことで悩んでいたんだ」と気づかされるのです。
誰とでも仲良くしようと、頑張らない
いい人のままでいるために自分の負担や損害が大きくなるぐらいなら、気難しい人になったほうがよっぽどまし。
『2:7:1の法則』ご存知ですか?どんな人でも2割には好かれ、1割には嫌われるという法則です。

私これ知ってから気が楽になりました。どう立ち回っても1割には嫌われるのなら無理に自分を見繕わなくてもよくないですか?
2割は好きでいてくれるのなら、自分のやりたいことをやって楽しく人生謳歌しませんか?
3行ノート
この本を読んだ方に併せてオススメしたい本
◎「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」小澤竹俊

何らかの選択を迫られたとき、わざわざ悪いほうを選ぶ人はいません。ほとんどの人は、常に「より良い」と思ったほうを選んでいるはずです。また、悔やんだからといって現実が変わるわけではありませんし、そもそも、頭の中で勝手に想像した未来(もし、ほかの道を選んでいたら、どうなっていたか)と現実とを比べること自体、ナンセンスです。
みなさん今やりたいことありますか?普段時間に追われる現代人は意外と出てこなかったりしませんか?
残りの人生がわずかな患者さんを何千人と診てきた経験から、これからの人生を悔いのないよう生きるためにできることを教えてくれます。
◎「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健

健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるものです。
対人関係の軸に「競争」があると、人は対人関係の悩みから逃げられず、不幸から逃れることができません。
哲学者「哲人」とアドラーの考えに賛同しかねる「青年」との会話調で進められています。
内容は少し難しめ。読んでみて面白かったら続編「幸せになる勇気」も併せてどうぞ。


