【本の要点】
- 皆さんに質問です。「今やりたいことはありますか?」
パッと言える人、素晴らしい!そのまま頑張ってください。でも、すぐに出てこなかったり、「特にないなあ」って人の方が多いのではないでしょうか?そういうことを考える暇もないくらい忙しかったり、不景気の世の中で夢も希望も持てなかったり…。
質問を変えましょう。「もし、あと1年で人生が終わるとしたら、やりたいことはありますか?」
”あと1年で人生が終わる”という条件を付け加えるだけでやりたいことが具体的に出てきます(それでもやりたいことが出てこない人もいらっしゃいます)。
締切を設定すると、自分が何がしたいのか?何が大切なのかが明確になるのです。 - 本書の著者はこれまでに3500人以上の患者さんを看取ってきたお医者さんです。
人間は死を前にすると、必ず人生を振り返るとのこと。その中で良かったこと、悲しかったことなども合わせて振り返って、最終的に多く人が「良い人生だった」と納得してこの世を去るらしいです。
この本では、人生の意味を見つける手助けをしてくれます。
第1章では、人生に締切を設定して、無駄を削ぎ落とし本当にやりたいことを考察します。第2、第3章では限られた時間での家族、親しい人との付き合い方、仕事や夢への向き合い方を考えます。最後に、辛い悩みを抱えている人や追い込みすぎている人がもっと人生を楽しめるためにできることを追求します。
著者について
刺さった箇所7選
後悔のない人生とはなにか、良い人生とは何か
人生の最後に「より後悔がない人生だった」「より良い人生だった」と思えるために必要な条件を挙げるならば、次の4つになるでしょう。
・自分で自分を否定しないこと
・いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと
・家族や大切な人に、心からの愛情を示すこと
・今日一日を大切に過ごすこと
本書の序盤に書かれているのですが、4つの条件を見てとてもしっくりきました。

筆者のように人の人生の終わりに何度も立ち会った経験はありませんので、これが合っているかはわかりません。
自分の人生に意味があったと思いますか?
人生最後のときが近づくにつれて、多くの方が穏やかに、幸せに日々を過ごされるようになります。
人生の意味を見つけようとすること。それは、まもなくこの世を去ろうとしている人にとって、本当の幸せを知り、心の穏やかさを手に入れるために必要なのです。
やりがちなのが、人生の意味を「誰か(あるいは社会)の役に立っているかどうか」と結びつけてしまうこと。
人の役に立つことは素晴らしいこと。しかし、役に立っているかどうかの判断は他人に委ねられますし、「役に立ってない」瞬間人生の意味を失われてしまうのです。
大事なのは「存在していることが人生の意味である」と捉えること。自分なんて誰の役にも立たないなんて考えることはやめましょう。

私はまだ人生の意味をわかっていません。
今、後悔していることはありますか?
何らかの選択を迫られたとき、わざわざ悪いほうを選ぶ人はいません。ほとんどの人は、常に「より良い」と思ったほうを選んでいるはずです。また、悔やんだからといって現実が変わるわけではありませんし、そもそも、頭の中で勝手に想像した未来と現実とを比べること自体、ナンセンスです。
私も結構選択を後悔することが多いです。「あの時ああしておけばよかった」なんて日常茶飯事。
筆者曰く、「人が後悔するのは当然である」とのこと。どんな凄い人でも後悔したことない人はいないでしょう。

選択したことを受け入れることが大事!
ひとりで頑張りすぎていませんか?
何でもかんでも「自分で何とかしなければ」と考え、結果的に、身体や心に大きな負担をかけてしまったり、「人に頼んだり任せたりするより、自分でやった方が楽」と考え、時間的にも体力的にも、あるいは精神的にも、とてもこなしきれないほどのことを抱え込んでしまったり……。
これ凄いわかる!私も人に何かを任せるの苦手なんですよね。人に任せたものが、自分の思ったような結果じゃなかった時のストレスが半端ないんです。あとは基本的に他人を信用しないから。
でも人ってひとりでは生きていけないんですよね。重々わかっているのですが…。
ひとりでやれることって限界があるんです。

一緒に頑張るといっても、一方的に頼る関係はよくありません。お互いにメリットある関係で取り組むのが大切。
孤独を抱えていませんか?
孤独を楽しむことができれば、これから先の人生に、たとえ辛い別れがあったとしても、きっと乗り越えていけるはずです。
皆さん孤独についてどういうイメージをお持ちでしょうか?一般的にはあまりいいイメージでないでしょう。
私は孤独にもメリットがたくさんあると思っています。自分と向き合う時間が増えたり、交際費が浮いたり。

かつて私も孤独が怖い人間でした。でも数年前に友達グループにハブられてからその考えが変わりました。自分を慰めようと、孤独のメリットを調べまくったんです。
孤独と似た言葉で「孤立」がありますが、意味は全然違います。孤独はいいですが孤立はしないようにしましょう。
努力したことにむなしさを感じていませんか?
世の中は理不尽です。努力が必ず報われるとは限りませんし、「努力すれば報われる」と思っていると、現実とのギャップに苦しむこともあるでしょう。でも、たとえ良い結果につながらなくても、「努力をした」という事実は残ります。そして、努力をする過程で、人は必ず何かを学んでいます。
この言葉に救われる人多いのではないでしょうか?「努力したって報われないだろうから、初めからやらない方がいい」なんて考えてはダメ。

たとえその努力が報われなくても、それが次につながるはずです。また、努力する過程を見てくれた人が手を貸してくれるかもしれません。とりあえず努力してみましょう!
今までの人生で一番誇らしいことはなんでしょう?
世間はどうしても、華々しい活躍をした人ばかりに注目します。歴史の教科書に名前が残るのも、ごく一部の人だけです。でも、そのような人たちの人生と、私たち一人ひとりの人生に、価値の違いはありませんし、他人の評価と、「本人が自分の人生をどのようにとらえているか」「本人が自分の人生にどれだけ満足しているか」は、まったく関係ありません。
SNSで常に人と繋がれる時代。輝かしい人生を歩んでいる人の生活がすぐ覗き込めますよね。「みんな良い生活しているなあ…それに比べて俺の人生って何のためにあるのだろう」って思ったことありませんか?
そんなこと考える必要は全くなく、”自分が誇らしいと感じたこと”、”自分が達成できたこと”に価値を感じましょう。

それは他人にとって大したことではないかもしれませんが、そんなのどうだって良いのです。あくまで基準は”自分”です。
3行ノート
この本を読んだ方に併せてオススメしたい本
◎「いい人をやめればうまくいく」心屋仁之助

人目こそが、わたしたちが人間関係に深く悩み、苦しみながら生きる原因でもあります。なぜなら、こんな厳然たる事実があるからです。
どんな人も、ひとりで生きることはできない。そして、あなたは他者を変えることはできない。
あなたの悩み事や心配事のほとんどは人間関係から生じているとのこと。悩みで苦しんでいる人は一度読んでみてほしい!きっと心が落ち着けるでしょう。
◎「時間革命」堀江貴文

時間こそは、誰もが平等に手にできる、唯一の「資産」なのである。ぼくたちは、その「投資先」をたえず判断し、その価値を最大化することに、すべてを注がなければならない。なぜなら、その資産は「有限」であり、「あるとき急になくなる」から。
堀江さんはたくさんの本を出版されていますが、その中でも”時間術”に特化した本。
『自分時間』を確保するために無駄を削ぎ落とすことを目指します。