✔︎言語化するのが苦手
✔︎ワンステップ上がりたい
そんな方に読んでほしい。
今回書評する本は

『読書という荒野』です。
ボクシング姿の見城さんが印象的。
見城さんは日頃ジムで身体を鍛え上げています。
本書のテーマは『読書論』。
見城さんの人生に本は欠かせないものでした。
少年時代の見城さんは友達がなかなかできなくて、本が唯一の友達でした。
人間とその他動物を分けるのは「言葉を持っている」という点です。
動物は生と死について考えることはないでしょう。他者と心が通じ合う喜びもありません。
言葉が使える人間として生まれたならば、より多くの言葉を使えるようにしたい。
言葉の力を鍛えるのに読書が良いのです。
また、読書は自分の一生で経験できないことが学べます。
自分ひとりの人生なんてちっぽけなもの。
さらに、戦争中や戦後の学生運動全盛期など、理不尽な濃い経験ができた時に比べて、現代は経験できること自体が高が知れているのです。
自分の人生が生ぬるく感じるほど、過酷な環境で戦う登場人物に出会えます。
人の経験を本を通じて感じ、「自己検証・自己嫌悪・自己否定」を繰り返す。
自己検証・自己嫌悪・自己否定の3つがなければ、人間は進歩しない
「自己検証・自己嫌悪・自己否定」より
そうおっしゃっています。
自己検証:自分の思考や行動を客観的に見直し、修正すること
自己嫌悪:自意識過剰さや自己顕示欲を恥じ、自分のずるさや怠惰さに苛立つこと
自己否定:自己満足を排し、成長していない自分や自分が拠って立つ場所を否定し、新たな自分を手に入れること
第1章は小学校時代から高校時代までの話。
見城さんに思考する言葉を与えた「原点」とも言える本について書かれています。
第2章では大学時代から文芸編集者になる前の話。
見城さんに戦う力を与えてくれた本について書かれています。
第3章、第4章は文芸編集者になってからの話。
仕事で出会った数々の才能について、代表作とともに紹介されています。
第5章は旅と恋愛について書かれています。
見城さんは読書と同じくらい、旅や恋愛で人間は成長すると語っています。
第6章は死について。
死がテーマの本が取り上げられており、その意味について考察していきます。
本書を読んでみて、見城さんの本の紹介が、非常に愛がこもっていると感じました。
本当に本が好きでのめり込んでいる感じ。
ところどころ引用もされていて、本の雰囲気もよく分かり、「今度読んでみようかな」って気にさせてくれます。

難しい本も多いですが、一読の価値ありと感じます。
読書とは、「何が書かれているか」ではなく「自分がどう感じるか」が大事なのです。
本を読み重ねるだけでは意味がないのです。
読書を「情報取得の手段」としてしている人は、浅い。
本を読んで「どう感じたか」を思考して、洞察することが大事。
著者「見城徹」ってどんな人?
YouTubeで対話動画などが挙がっているので一度見てみて欲しいです。
オーラが違いますよw
『読書という荒野』の書評
私が本書を読んで感じたことを、引用を交えながら紹介します。
言葉が持つ可能性を知った
見城さんは膨大な本を通じて「言葉の力」を鍛え上げてきました。
作家を口説くときに、言語、文字を使う。
言葉とはその人の生き方だ。言葉を持っている動物は人間しかいない。生き方から絞り出されてきたものが言葉であり、そして自分の発した言葉がまた自分の生き方をつくっていくのだ
「編集者の武器は「言葉」だけだ」より
私は今まで大した人生を過ごしていません。
それが言葉力に比例しているのか、パッとフレーズが出てこないとき、たくさんあります。
言葉力を鍛えて、正しい言葉を使えるようにすることで相手に寄り添い、深い関係を築けるのでしょう。
言葉を選び取る作業はとてつもなく苦しい。どれだけ言葉を尽くしても100%、自分の想いが伝わることはあり得ない。100%に近づけようとするために、無限とも思えるエネルギーを使って、言葉を選択する必要がある。この作業にはいつも、胸をかきむしられる思いがする。少しでも、相手の心情に寄り添った表現をしたい。正確な単語を使いたい。そのための武器となるのが、読書によって培われる、他者への想像力と語彙力である。
「僕の人生を切り開いてきた本」より
良い言葉が頭に浮かばない、何度も経験あります。
人とお話しして帰ってきた後、「なんであんなこと言ってしまったんだろう」「あれを言えばもっと盛り上がったな」後悔することメチャクチャあります。
完璧だったことなんてない。
適所にカチッと言葉を当てはめれるようになるためには「相手がどう考えているか(想像力)」「はめる言葉を持ち合わせているか(語彙力)」が鍵になる。
不可欠な2つの力を鍛えることができるのが読書なのです。
僕は常々言っているのだが、感想こそ人間関係の最初の一歩である。結局、相手と関係を切り結ぼうと思ったら、その人のやっている仕事に対して、感想を言わなければ駄目なのだ。しかも「よかったですよ」「面白かった」程度では感想とは言えない。その感想が、仕事をしている本人も気づいていないことを気づかせたり、次の仕事の示唆となるような刺激を与えたりしなければいけない。
「憧れ続けた五木寛之との仕事」より
私感想を言うの下手くそなんですよねー。
それこそ「面白かったです!」くらいしか言えません。
相手との距離を縮めることができませんね。
差し障りない感想よりも、一歩踏み込んだ感想を言えるようにならないといけないと思いました
踏み込む分リスクもあります。
本書にも書かれていますが、角川時代、見城さんは「村上春樹」と仕事がしたくてデビュー作『風の歌を聴け』の感想を伝えたが、村上さんは恐らくだが不愉快に感じたらしく、まともな仕事が取り付けなかったとのこと。
でも浅はかな感想を使えば、誰とも大した関係を作ることもできずに終わってしまう。

最高の感想を送れるように日々読書から言葉力を鍛えたいと思いました。
普段手に取らないジャンルの本を読んでみようと思った
私が普段読んでいる本は、ビジネス本9割、小説1割くらい、随分とジャンルが偏っています。
本書では見城さんが人生で影響を受けた本、共に仕事をした作家さんの代表作を紹介しています。
一部引用も交えてあり、心惹かれる本ばかり。
私も本書を読んで吉本隆明さんの本を購入してみました!難しそうな本ですが頑張って読んでみます
最近ではあらゆる場所で「教養」の重要性が語られている。しかし、さまざまな情報を知っている人を「教養ある人」だと捉える言説が多いことに、僕は違和感を覚えている。教養とは、単なる情報の羅列ではない。人生や社会に対する深い洞察、言い換えれば「思考する言葉」にほかならない。
本書の「知識を積み重ねてもしょうがない」より
なるほどと思いました。
たくさん本を買ってひたすら積み重ねていた時期もありました。
今振り替えてみれば、たくさん本を読んだけど余すことなくインプットできたわけではないでしょうし、読み方も浅かったと思います。
この箇所を読んでみて、読了した本を読み直してもようと思いました。
棚に入っている本の中にはあまり刺さらなくてザッと読みしたものもあります。
本当に面白くなかったかもしれないけど、自分の偏向した考えが原因だった可能性もあります。自分に合わなそうな本でも一度じっくり読んでみよう。
読書によって他者への想像力や生きるための教養を磨き、まずは認識者になる。つまり世の中の事象と原理を理解する。その上で、覚悟を決めて実践者になる。いったん実践者になれば、暗闇のなかでジャンプし、圧倒的努力を以て、目の前の現実を生き切るのみだ。
本書の「血で血を洗う読書という荒野を突き進め」
認識者…参加していない、学んで傍観する立場。
実践者…当事者にあたる。辛く苦しい時もたくさんある。
読書を通じてまずは認識者を目指す。世の中には認識者にすらなれない人間も多いらしい。
認識者になれたなら、実践者になる。すると認識者の時にはなかった苦しさ、辛さが襲ってくる。
突き進んだ先には明るい現実が待っているに違いない。そう信じて読書という荒野を突き進もう。
読んだ本について語れるように、読み方を工夫したり、記録をつけようと思った
見城さんは、吉本隆明「転位のための」は40年間週に一度は読み返し、「マチウ書試論」は何百回も読み返しているらしい。
自分が情けなくなりました。本への愛が違いすぎる。
新しい本ばかり手を出している。棚に並んだ読了した本をもっと読み返して、血と肉にしようと思いました。
そして本をもっとたくさんの人に読んでほしい、本の面白さを深いところまで語り継げるようになりたい。
もっともっと深くまで作者の意図を汲み取り、最善の表現をしたい。
書評記事を通じて精進します。
見城さんみたいに、本の魅力を最大限伝えられるようになりたい。
読書を通じて「自己検証・自己嫌悪・自己否定」を繰り返して進歩したい。
まずは語れるようになるまで読み込んで、噛み砕いて自分なりの表現をする。
より深く考察し、より良い書評記事が書けるよう努力します。
圧倒的努力をしなくてはいけないと思った
本書を読んで、いかに自分がひどくだらしないと実感しました。
なんとなく仕事をしてなんとなくお金がなくてなんとなく時間を浪費しています。
見城さんは角川時代、角川とは仕事をするはずのなかった作家さんと関係を築き上げてきました。
その裏には圧倒的努力がありました。
僕は人と会うときは、常に刺激的で新しい発見のある話、相手が思わず引き込まれるような話をしなければいけないと思っている。たとえ30分でも僕と会った人には、「見城さんって、何度でも会いたくなる面白い人だね」と言わなければ絶対に嫌なのだ。
「編集者の武器は「言葉」だけだ」より
これ実行しようとするとめちゃくちゃ大変ですよね。
相手がどういう話題を求めているか、どう話すかなどを前もって完璧に準備しなくてはいけません。
小手先のコミュニケーションだけでは埋められません。
私が苦手なジャンル。
人と繋がるのは大事。なんですが、なかなか難しい。
うまくいっている人って周りにたくさん人がいますよね。そういうことなんです。
普段人と話していてもあんまり実になる話ができていないなって常々感じていました。
もっと人と話すことに真剣になろうと思いました。
よく僕は「圧倒的努力をしろ」と言う。「圧倒的努力ってどういうことですか」と聞かれるけれど、圧倒的努力とはそういうことだ。人が寝ているときに眠らないこと。人が休んでいるときに休まないこと。どこから始めていいかわからない、手がつけられないくらい膨大な仕事を一つひとつ片付けて全部やり切ること。それが圧倒的努力だ。
本書「努力は圧倒的になって初めて意味がある」より
別の見城さんの書評記事でも話題に出ました「圧倒的努力」。
シンプルでわかりやすい、けどなかなかできるもんじゃない。
やらないと、やらないと。
私は毎日何をやり遂げたか記帳しています。
すると、大した1日を過ごしていないなって気づくんです。これみなさんもぜひやってもらいたい。
仕事が終わって帰るとついだらけてしまいますよね。みんながだらけてしまいがちなところで踏ん張ってみる。そうして差が開いてく。
本書から学んだ3つのこと(3行ノート)
この本を読んだ方に併せてお勧めしたい本
◎『たった一人の熱狂』見城徹著

『熱狂』がキーワードとなる本。自己啓発書としてマジでおすすめ。
◎『頭を鍛える5つの習慣』水上颯著

文中で少し紹介した本。
「勉強」「読書」「記憶」「時間」「アウトプット」で水上氏がオススメする習慣が書かれています。


