【レビュー】『読書脳 新版・読んだら忘れない読書術』を読んだ感想・学んだこと

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書評

【本の要点】

  • 「本を読んでも内容を忘れてしまう」そんな方多いですよね。せっかく何千円出して買ったのにもったいないです。
    「忘れない読書」をしましょう。そのために大切なのは「圧倒的インプットとアウトプット」。
  • 現代人は本をほとんど読まなくなりました。本を読む時間をスマホなどに奪われています。
    本を読まなくなると、「読解力」「文章力」が低下してしまいます。
    最近はChatGPTが登場して、情報を書くだけで文章を自動作成してくれるようになりました。
    「AIが文章を作ってくれるなら文章力なんていらないじゃん」と思う方もいるでしょうが、ChatGPTが自分が求めている答えを適切に返してくれるためには、適切な文章で質問を投げかける必要があるのです。
  • 本の読み方について、1ページ目から読み始めて最後までってパターンに捉われる必要はありません。
    先に結論を読んでから初めに戻って読み進めても良いし、不必要だと思うところは飛ばしてしまっても構いません。
    記憶に残る読書、モチベーションを保てる読み方が大事。
  • 本を買って読み始めてもすぐに飽きてしまう人は本の選び方が間違っているのかもしれません。
    まず大事なのは「今の自分のステージに合った本を読む」こと。
    例えば何かのノウハウを勉強する本では、入門編、中級者編、上級者編がある中で自分のレベルと差がある本を読んでしまっては長続きしません。
    他にも選び方としては、人が推薦する本を選ぶ、直感で選ぶなど様々な方法がありますが、全ての本が自分に合うとは限りません。
    いくつか読んでそのうち自分に合う本がひとつでも見つかれば良いくらいの気持ちで選びましょう。

 

 




著者について

【樺沢紫苑】
精神科医であり作家。1965年札幌生まれ。
海外の大学精神学科に留学後、樺沢心理学研究所を設立。
月に20〜30冊の本を読み、年間3冊ほど本を書きながら毎日メルマガも更新。
圧倒的インプットアウトプットを実践している。
『読書脳 新版・読んだら忘れない読書術』著者略歴より抜粋

 

刺さった箇所7選

覚えていない、つまり「記憶」に残っていないということは、それは「知識」としてあなたの中に定着していないということ。
もっといってしまえば、その読書は何の役にも立っていない、ということと同じなのです。

 

本を読むこと自体素晴らしいことですが、本で学んだことを忘れてしまうのはとてももったいないですよね。読んでいないのとほぼ同じ。

 

ただの「自己満足読書」になってしまうのです。

 

ジル
ジル

私は3行ノートなどで忘れないように努力はしていますが、正直忘れてしまっている本も多いです。

 

 

読書でライバルに圧倒的に差をつける
「インプット量」で勝ち、「アウトプット量」で勝ち、自己成長のスピードで勝てば、あなたはライバルに圧倒的に差をつけることができるのです。
その第一歩が、「インプット量」を増やすこと。
そのために一番簡単なのは、読書量を増やすことです。

 

文化庁の世論調査によると、日本人の年間平均読書量は12、13冊程度とのこと。月に1冊程度ですね。

 

月間調査では「本を読まない」人が半数近く、「月7冊以上」が3.2%、つまり月7冊以上読めば日本人の上位3%に入れるってこと。

 

本を読む人ほど平均年収が高いデータもあります。

 

ジル
ジル

本は読めば読むほどお得ってこと!?

 

 

1人の人間ができる経験、試行錯誤には限界があります。1人の人間が1年でできる試行錯誤の量は、限られているのです。しかし、本には、他人の失敗の経験や試行錯誤の跡が記されています。
他人の経験を活かすことで、時間の無駄を減らして、最短距離で成功への道を歩むことができるのです。

 

成功している経営者のほとんどが「読書家」です。

 

例えば経営者は、事業を軌道に乗せるまでに数々の試練に出会うでしょう。経営者が書いた本には失敗談もよく書かれています。

 

それが参考になって自分が失敗することがひとつ減るって感じ。

 

ジル
ジル

人の失敗談、成功談が自分の身になるんです。経験値がつく。

 

 

「自己成長」と「行動の変化」が最終目的
「自己成長」が促進され、「考え方」だけではなく、実際に自分の「行動」が変化し、自分をとりまく現実が少しでも良くなるような読書をすべきなのです。

 

本を通じてたくさんのことを学ぶ、これで終わりではもったいない。

 

行動まで移すことが大切とのこと。

 

「読んで忘れない読書」をする

自己成長を加速

行動して現実を変える

 

ジル
ジル

最近行動まで結びついていない気がします。もっともっと熱狂して取り組まないとですね。

 

 

1週間に3回アウトプットすると記憶される〜「三度目の正直読書術」
1、3、7日目に復習する。最初にインプットされてから、「1週間で3回アウトプットすると記憶に残る」といったことが、いろいろな本に書かれています。

 

これ実践したいと思いました。私のアウトプットは
①書評記事を書く
②3行ノートを書く
くらいでした。これだと少し足りませんね。

 

ジル
ジル

アウトプットするスケジュールを組んで、それをルーティン化したいですね。

 

 

「速読」より「深読」を意識する〜「深読読書術」
私が考える「本を読んだ」の定義は、「内容を説明できること」、そして「内容について議論できること」です。感想や自分の意見を述べられなければ、本を読んでいる意味がないのです。

 

ジル
ジル

グサっと刺さりました。私は現在平均週に1冊読んでいますが、時間確保があまりできなくて少し速読気味に読んでしまっています。

 

速読しつつ内容を他人に口頭で伝えられるくらいを目標にしよう。

 

 

「読みたい」「買いたい」と思った本は躊躇せず買う〜「年間予算購入術」
あなたが「読みたい!」と思ったということは、あなたの直感が働いた証拠。潜在意識が「読め!」という指令を出した本なので、読むべきだと思います。そして、「読みたい!」と思った瞬間に、すぐ買って読んだ本こそ、最も内容を吸収でき、自己成長の糧にできるのです。

 

私が本を買う時もあまり費用対効果は意識していません。本は基本店舗で買うのですが、好きな作家だったり、表紙に惹かれたりしたら中身ペラペラ見て少しでも良いなって思ったら購入します。

 

3行ノート

①本の内容のアウトプットを意識する
インプットとアウトプットのバランスが大事
「自己満足読書」にならないようにしよう
②月7冊の読書をする
月に7冊以上読書をする日本人はわずか3.2%
電子書籍も併用して読み切ろう
③「深読」を意識する
「内容を説明できる」ところまで深く読もう
最近速度を意識しすぎて内容があまり頭に入っていない感じがするので改めよう

 

3行ノートとは?
私は本を読破するたびに「3行ノート」をとっています。
これは『メモで自分を動かす全技術 高田晃著』で紹介されていたもの。
本から学んで終わりではなく、実際に行動に移すためのノートです。
本から学んだことの中から3つだけ「これからやっていこう」と思った項目を厳選するだけ。
私はもう少し広いニュアンスで「本から学んだ、自分にとって特に大切なこと3選」みたいにして書いています。

 

《今回紹介した本の情報》
タイトル:読書脳 新版・読んだら忘れない読書術
著者:樺沢紫苑
定価:本体1,600円(税別)
出版社:サンマーク出版
目次:
第1章 なぜ、読書は必要なのか?読書によって得られる8つのこと
第2章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 3つの基本
第3章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 2つのキーワード
第4章 「読んだら忘れない」精神科医の読書術 超実践編
第5章 「読んだら忘れない」精神科医の本の選択術
第6章 早く、安く、たくさん読める究極の電子書籍読書術
第7章 「読んだら忘れない」精神科医の本の買い方
第8章 精神科医がお勧めする珠玉の31冊

 

 

この本を読んだ方に併せてオススメしたい本

◎「嫌われる勇気」岸見一郎・古賀史健

『嫌われる勇気』のあらすじ紹介〜人はいま、この瞬間から幸せになることができる〜|書評
人は変われる、みんな幸福になれる今回紹介する本のテーマです。それもシンプルなことで。ただし理解するのはなかなか難しい。元となるのは、心理学者「アルフレッド・アドラー」が提唱するアドラー心理学。アドラーは「フロイト」「ユング」に並ぶ「心理学三...

人生は連続する刹那であり、過去も未来も存在しません。
あなたは過去や未来をみることで、自らに免罪符を与えようとしている。
過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではない。

自己啓発の源流「アドラー」の教えが理解できる本。
「第8章 精神科医がお勧めする珠玉の31冊」で紹介されていました。
哲学者「哲人」とアドラーの考えに賛同しかねる「青年」との会話調で進められています。
内容は少し難しめ。
読んでみて面白かったら続編「幸せになる勇気」も併せてどうぞ。

 

◎「メモで自分を動かす全技術」高田晃

『メモで自分を動かす全技術』のあらすじ紹介〜「メモ」と「書く習慣」が未来を変える〜|書評
デジタルツールが普及する昨今、鉛筆・ボールペンでメモをとっていますか?普段は忘れたくないことを書くメモですが、使い方次第で未来を変える力を秘めています。みなさんもぜひメモを「書く習慣」をつけましょう。

現代は、かつてないほどの先行きが不透明な時代です。正解がない環境下で、皆が手探りをしながら生きていく時代です。
答えがないなかで頼りになるもの、それはあなたの仮説や考えです。
今ほど、「自分の頭で考える力」が求められる時代もないでしょう。
考える力は、考えていることを言葉にすることで養われます。つまり、日常的にメモを書き、思いや考えを言葉にしていく習慣こそ、考える力を養うのです。

私が毎回書評記事で書いている「3行ノート」を書くきっかけになった本。
本を読んで行動に移す第一歩として最適だと思って始めました。
読書がメインではなく、メモを取ることがメイン。「実際にやってみたい!」と思える手法がたくさん紹介されています。
内容もわかりやすく、読書初心者にオススメ!