【高校数I】三角比の拡張の応用問題を元数学科が解説する【苦手克服】

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数学
ジル
ジル

みなさんおはこんばんにちは。

寒すぎて冬眠しそうなジルでございます!

今回は三角比の拡張についての練習問題をいくつか用意しました!

 




次の不等式を解きなさい。

今回は$0° \leqq θ \leqq 180°$とする。

 

この問題を解くには

sinθの拡張

____________________________________________________________________________________

 

cosθの拡張

____________________________________________________________________________________

tanθの拡張

____________________________________________________________________________________

 

この知識が必要になります。

この辺り忘れた方へ、こちらの記事をぷれぜんとふぉーゆー

 

【高校数I】三角比の拡張を元数学科が解説する【苦手克服】
今回の記事は、【高校数学】【数I】『図形と計量』の三角比の拡張についての内容です。180°-θを学びます。けっこう引っかかりやすいところもあり、つまづく人もいるかと思います。

 

 

(1)$\cos θ \gt \frac{\sqrt{3}}{2}$

 

ここでこのパターンの問題の解き方手順を書き記します。

①不等式を等式に変えて解く。
②簡単な図を書く。  ←慣れれば省略してもオッケー

大抵これで大丈夫です(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

今回出題した問題は全てこれを使って解きます。

 

①$\cos θ = \frac{\sqrt{3}}{2}$を解きます。$(0° \leqq θ \leqq 180°)$

この三角形パターンなので、$θ=30°$です。

 

ジル
ジル

三平方の定理にて出てくる定番の三角形ですね?忘れてないですか?必ず覚えてください!

 

②$\cos θ$は次のように変化していくため

$\cos θ \gt 0$を満たす範囲は次の赤色部分です。

したがって$0° \leqq θ \lt 30°$

 

 

 

(2)$\sin θ \geqq \frac{1}{2}$

 

 

①$\sin θ = \frac{1}{2}$を解きます。$(0° \leqq θ \leqq  180°)$

この2箇所ですね?

したがって$θ=30°,150°$

②$\sin θ$は次のように変化していくため

よって次の赤色部分です。

つまり$30° \leqq θ \leqq 150°$

 

(3)$\sin θ \lt \frac{1}{\sqrt{2}}$

 

 

①$\sin θ = \frac{1}{\sqrt{2}}$を解きます。$(0° \leqq θ \leqq 180°)$

これは次のパターンになります。

したがって$θ=45°,135°$

 

ジル
ジル

先ほどと同じく、三平方の定理で頻出した三角形ですね。

 

②$\sin θ$は次の変化なので

$\sin θ \lt \frac{1}{\sqrt{2}}$を満たすのは次の赤色部分です。

したがって$0° \leqq θ \lt 45°$、$135° \lt θ \leqq 180°$

 

ジル
ジル

この解答を見ると

$\lt$と$leqq$、$\gt$と$\geqq$を使い分けてますね?

この辺りはしっかり意識しましょう。

 

(4)$-\sqrt{3} \lt \tan θ \leqq 1$

 

①$\tan θ=-\sqrt{3}$と$\tan θ=1$($0° \leqq θ \leqq 180°$)を解くと

 

$\tan θ=-\sqrt{3}$

これを満たす三角形は

です。よって$θ=120°$

 

$\tan θ=1$

これを満たす三角形は

です。よって$\tan θ=45°$

 

②$\tan θ$については先ほどお話しした通り$0° \leqq θ \lt 90°$と$90° \lt θ ¥leqq 180°$でパターンが変わってきます。

①で出した$θ=45°$、$θ=135°$はそれぞれ$0° \leqq θ \lt 90°$、$90° \lt θ 180°$の範囲内なのでそれぞれ分けて考えます。

 

$-\sqrt{3} \lt \tan θ$の場合

$\tan θ  (90° \lt θ \leqq 180°)は次のように変化します。

 

$\tan θ = -\sqrt{3}$の時$θ=120°$なのでこれを満たす範囲は次の部分です。

したがって$120° \lt θ \leqq 180°$

 

$\tan θ \leqq 1$の場合

$\tan θ  (0° \lt θ \leqq 90°)は次のように変化します。

$\tan θ = 1$の時$θ=45°$なのでこれを満たす範囲は次の部分です。

したがって$0° \leqq θ \lt 45°$

 

以上のことから答えは$0° \leqq θ \lt 45°$、$120° \lt θ \leqq 180°$

 

 

最後に

しっかり図を書いて解くと理解しやすいかと思います。

めんどくさいかもですが図は書いたほうがいいです。

 

ジル
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楽しい数学Lifeを!