【本の要点】
- 本書の著者である有名配信者「ポッキー」がゲームに興味を持ったのは5歳のころ。家の2階で段ボールに眠っていたスーパーファミコンを見つけて父親と遊んだのがきっかけ。
それからゲームのハマり込み、小さい頃から父親のPCを触らせてもらっていました。あるとき動画配信者に憧れて自分でも始めてみます。
しかし人見知りな性格が足を引っ張ったり、若さの至り的なこともあったりと、順風満帆とは行きませんでした。その中で両親やかつて所属していた事務所、そして相棒「れん」に支えられ、チャンネル登録者数300万人を達成しました。 - 本書のジャンルは「エッセイ」です。普段あまり読まないジャンル。
本屋で散策していたとき目についてパラパラ読んでみました。
その中で「自分と似ているところがあるな」と感じて購入。普段ビジネス本・自己啓発本を読んでいるので新鮮でした。
性格や人柄が私と似ているところがあると感じました。「それわかる〜」ってときが結構ありました。
ポッキーさんの配信業に対するストイックさには恐れ入りました。自分じゃできそうにありませんw。ここまでやって大物になれるんですね。
著者について
刺さった箇所7選
抗えない欲求
ファンの人からの応援メッセージは素直に嬉しいと思えるのに、自分の身近な人から動画を褒められると喜べないという、少し屈折した気持ちを覚えるようになった。友達には僕の活動について触れてほしくないと思うようになり、次第に自分の動画について話をしてくる人とは距離を置くようになってしまった。
これめっちゃわかる!私もその立場なら同じように思うでしょう。

なんだろう、リア友とリスナーは別世界にいて欲しいんですよね。ポッキーさんが高校生の時の話ですが、学校と配信では違う顔を見せていると思うから。
相棒「れん」に出会ったのも高校1年の頃とのこと。配信について話してくる同級生がいる中、彼は一切触れずに遊んでくれたらしい。
そんな姿を見てポッキー側から誘ったとのこと。こういう人に出会えるのってとても素敵で幸せなことですよね。
未知の職業
この本を読んでいる人の中に、親の反対を押し切って自分のやりたいことをやって、その道を突き進んで行きたいと思う人がいるのなら、親の理解を得るまでには相当な時間がかかることを心に留めておかなければならない。これから新しい道を進もうと思っているなら絶対にその覚悟が必要だ。
高校最後の年、ポッキーさんは大学進学か実況者か、その選択に立たされていました。
その頃個人ではなく、とある事務所に所属していました。事務所の担当者が家に、実況者の道に進めるよう説得しに来てくれましたが、両親はあまりいい顔はしなかったそう。
今でこそYouTuberは立派な職業になりましたが、当時はまだまだ確立されていませんでした。

一生食っていけるかわからない職に就かせたくない気持ちはとてもわかります。
今は転職が当たり前ですが、親の世代は終身雇用が当たり前の時代を生きてきましたからね。その辺りの価値観が違うのは当然ですね。

結局、納得はしていなかったようですが、やりたいようにやればいいと言ってくれたらしい。
100万人を超えて
「自分のしたいことだけをする」と言えば聞こえはいいが、チャレンジしないぶんだけ得られるものも少なくなるのは当然だ。気持ちが乗らなくてもやっているうちに新しい発見があったり学びがあることを、現在の僕は知っている。自分のしたいことをするんじゃなくて、自分ができることは全部やる。それくらいの気持ちであの頃を過ごせていたら……と思う。
私もかつて「やりたいことだけやればいい」と思っていました。でもそれだと経験値が増えないんですね。「なんでもやりたい!」ってタイプでない限り、どうしても視野が狭くなってしまいます。

いろいろ経験を積んだ上で、やりたいことを見つけて、これまでの経験を活かしながら熱中すればいいのかなと思います。
僕の1日
僕には丸1日休めるという日はないが、休みがなくても仕方がないと割り切るようにしている。結果的に、休んだことで「なんでこんなものを上げたんだ」と自分の気持ちが下がるくらいなら、毎日仕事をしていたほうがいい。
本業YouTuberの方ってこの働き方が多いのではないでしょうか?明確な休日設定がないイメージ。
「土日は休みたい!」って方はサラリーマンになった方がいいのでしょうね。
ポッキーさんがここまで働けるのは、合っているのはもちろんあるでしょうが、夢中になれているからだと思います。

努力は夢中に勝てません。
失敗したっていいじゃない
チャレンジして失敗して呼ばれなくなるのも、チャレンジせずに断って呼ばれなくなるのも、呼ばれなくなるという結果だけ見たら同じだ。でも、チャレンジしておけば、そこでの出会いや人との繋がりがまた新しい仕事へと導いてくれる可能性が広がっていく。
私が最近で一番意識していることと言っても過言ではありません。「失敗は成功のもと」とはよく言ったものです。
今でも失敗が怖くて不安ばかり抱えています。

失敗した時には、自然を見ながら散歩して、ちっぽけなことでクヨクヨしていたんだと自分を励ますようにしています。
大人になって人見知りが強化された
たぶん僕は、自分の深い部分を人に知られるのが苦手なのだ。仲良く話したい、友だちになりたい、と思っているのに、深い部分に触れられたくなくて少しだけ距離を置いてしまう。初対面の人や大人数での会話は、深い部分に届かないまま終わるような気もするし、だったら最初から触れてほしくない。
これ、クッッッソわかります!ここ読んで一気に親近感湧きましたw。

仲良くはなりたいんですが、あまり深くまで踏み込んでほしくないんですよね。ラインがあるんです。
私普段会話しても、あまり自分のこと話さないです。話したらそれなりにネタにはなりそうな話題もあるのですが、そこまで深く知ってほしくないんですよね。

私の周りで人付き合いが上手い人って、大体自分を曝け出しているイメージ。過去に盛大にやらかしてしまったことも赤裸々に話して、バカにされる。それで懐に入り込むんですね。
やることすべては動画のために
テレビだけでなく、やることすべてが動画作りに結びつけばいいなと思っている。スノボを始めたのは自分の楽しみのためではあるけど、「アウトドア系の動画にできるかもしれない」という気持ちも僕の中にあった。
私も何か始めようとする時、ブログネタにできないかな?と考えてしまいます。
例えば、ゲームジャンルを書いていますが、もし新しいゲームをやるなら絶対にブログ向けのタイトルを選びます。
3行ノート
この本を読んだ方に併せてオススメしたい本
◎「伝えることから始めよう」高田明

一生懸命にやった失敗はないーカタログショッピングと新聞折り込み
多くの人は失敗そのものではなく、ベストを尽くさなかったことを後悔するのではないでしょうか。私は、失敗というのは一生懸命にやらなかったことだと思っています。一生懸命やっても結果が出なかったときには、失敗ではなく「試練」という言葉を使います。そういう試練を乗り越えて、人も会社も大きくなっていくのではないでしょうか。
家業の小さなカメラ店から始まりここまで成長してきました。
話口調的な文章で、高田氏の人柄が滲み出ています。読みやすく、読書初心者の方にもおすすめ!
◎「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」堀江貴文

人が新しい一歩を踏み出そうとするとき、次へのステップに進もうとするとき、そのスタートラインにおいては、誰もが等しくゼロなのだ。つまり、「掛け算の答え」を求めているあなたはいま、「ゼロ」なのである。そしてゼロになにを掛けたところで、ゼロのままだ。
有限会社オン・ザ・エッヂ(のちのライブドア)を創業して時の人になっていた矢先、2006年1月、証券取引法違反で逮捕され、刑務所に2年6ヶ月収監されていました。そこで一度堀江氏はゼロになったんです。
契機狩猟からは新たなスタートを切って、今では多岐にわたる事業に携わっています。
前半は堀江氏の反省が書かれており、後半は自己啓発的な内容。


