【本の要点】
- 本書のテーマは「孤独が男を変える」「男を強くする」「賢くする」です。
世の中の成功者は何かしらの「孤独」を経験しています。『経験者は孤独なもの』とよく言ったものです。
孤独になると言うことは非常に生産性の高い行動。ただし『孤独』になるのはよくても『孤立』しないようにしましょう。似た言葉ですが意味は大きく異なります。
日本人は集団行動を善しとする教育を受けてきます。常に人と一緒にいるのを好み、異を嫌います。
また近年ではSNSの普及でひとり部屋にいる時さえも、スマホを通じて誰かと繋がった状態になっています。「ひとり時間」が極端に減っているんです。
あなたに仲間がいっぱいいるのは、あなたが成功していないから。 - 孤独を恐れて「いい人」「誰にでも好かれる人」を演じてはいませんか?「孤独」が人を大きく成長させるのです。第1章、第2章ではその殻を外すススメが書かれています。
孤独の良さがわかったところで、第3章では「孤独」を恐れる人の頭にある理由13選が挙げられていて、それに対する解決策が書かれています。
第4章、第5章は嫌われて構わない相手を羅列、嫌われることは実はそんなに深刻なことではないこと、「男の孤独」に必要な『確固とした哲学』について書かれています。
本書はけっこう鋭い言い回しがされていて、読む人選ぶと思います。万人にお勧めできる本ではありません。筆者について調べてみてから購入を検討してみるのをお勧めします。
著者について
刺さった箇所5選
飲み会を繰り返す男は大成しない
酒を飲んで騒ぐ。「俺には友達が多い」「仲間がいっぱいいる」。その思い込みとそれを繰り返し実行する生活が、あなたの成功を妨げている。「友達を作らなければいけない」「仲間がいないと寂しい」と思うのは、あなたが孤独を怖がっているわけだが、人間は、孤独になればなるほど、能力を発揮するし、仕事にも集中できる。
私、友達多いアピールする人大嫌い(友達が少ない私が嫉妬しているだけかもしれませんがw)。

何度か当ブログで書かせていただいていますが、数年前、ほぼ毎週末遊んでいた友達グループにハブられた経験があり、それも相まっているでしょう。しばらく病んでいましたが、今はもう吹っ切れました。
孤独になると時間が有り余ります。本を読んだり趣味に打ち込んだりと、自己研磨に充てましょう。
自分に怒っている人間には「才能」がある
「俺は自分を変えたい。もっと器の大きな男になりたい」と奥歯を噛みしめて語っている男は、その気がない人間には不愉快ということだが、逆に言うと、すでに成功した男や、強い野心を持っている成功者予備軍の男たちからは歓迎される。
自分に怒っている人間は「少しでも自分を変えよう」という才能があります。しかしながら日本では、野心を持った人間は出る杭扱いされ嫌われがち。ただし成功者、成功者予備軍からは好かれるもの。同志のようなものですからね。
だから孤独になりがちなんです。それでいい。孤独から得られるものはでかい。

ともに高め合える「仲間」が見つかるといいですね。無理に見つける必要はありませんが。
対極にある「衣装」をまとえ
いい人は平凡な生活をしている人間が多く、平凡が知性だとは思わない。
知性とは特別な言葉。つまりオリジナリティとも言える。オリジナリティが増えると、平凡な暴言しか吐かない相手を一瞬で黙らせることができる。
身近に、言葉に重みがあったり、言葉を発すると周りの視線を集める人いませんか?私は何人か思い当たる人いますね。
そういう人って、ただただいい人ってわけではなく、一癖ある人が多い印象。あとは人生経験が豊富で、一日一日が濃い人。

こういう人憧れます。雑談ネタとか尽きなさそう。
努力して結果が出なくても別のアプローチはやってくる
努力したまえ。努力に努力を重ねている人間をなじる人は滅多にいない。
努力をしない人間は、大半が人生の落伍者となる。努力をして失敗しても、誰かが見ていてくれている。
ひたすらに努力しよう。もしそれが報われなかったとしても、必ず見てくれる人がいます。ついてくる人はいるでしょうし、他に活きてくるかもしれません。
努力をバカにする人とは付き合わないようにしましょう。ロクなことありません。
あなたを「バカだ」と罵る環境なんて捨てろ
勉強ができないのは、あなたがバカだからではない。苦手なことを勉強しようとしているのだ。
あなたは好きなことを勉強すればいいだけで、興味のないことの知識を頭に詰め込む必要はないのだ。
学校とか際たるものですよね。学校では得意不得意関係なくみんな同じ勉強をさせますよね。
大人になれば環境を選ぶことができます。自己分析をして、自分を活かせる分野で頑張りましょう。

夢中になれることを見つけましょう。
3行ノート
この本を読んだ方に併せてオススメしたい本
◎「正しい孤独マインド入門」コスメティック田中

孤独は最強の筋トレ
「人に快く手助けしてもらえる」「人に上手に甘えられる」といった能力も、経営者やマネージャーなど、上位のレイヤーになれば重要になってくるかとは思います。ですが、現実的に自分が生きていく上でプレイヤーとしての自分に頼れることへの安心感が強いのは、何事もひとりでこなしてきた人だと思います。他人と組まなくても、自分の人生を選択できるのです。
◎「仕事も人間関係もうまくいく 放っておく力」枡野俊明

人間関係でもっとも怖いのは、孤立することです。だから人は、味方を求めて群れたがるのかもしれません。一方で、群れたら群れたで、その味方の中から敵を見つけ出して、つぶしにかかろうとする傾向があります。しかし本来、ほとんどの人間関係には敵も味方もありません。場面に応じて力を合わせることもあれば、異なる立場にありながら敵対せずに切磋琢磨することもある。そういう関係性を持つのが理想だと、私は思います。