【本の要点】
- 本書は『News Picks』で手がけるトーク番組『HORIEONE』から厳選した対談を文字に書き起こした内容。
各分野で結果を出している著名人の話は生きた情報で、実際の行動に繋がるものばかり。 - 情報だけでなく、その人たちの「生き様」も感じて欲しい。
彼らが他の人より抜きん出たのは行動をしたか、しなかったか。
もちろん失敗することもある。しかし失敗を恐れていては行動できない。
行動できなければ成功もできないのである。
プライドを捨てて行動しよう。
著者について
刺さった箇所7選
人間の生産活動が減っていくから経済が縮小するのかと思いきや、AIが働いてくれるから生産性は上がるんです。そして、僕たちが得られる富はより大きくなっていくんですよ。
だから、余暇に使える時間も増える。人間の労働は1日2時間とかでよくなるかもしれません。
AIが誕生して今まで人間がやってきた仕事がAIに代替えされています。大幅に生産効率が上がるわけです。
「我々の仕事がなくなってしまう」と懸念する声も多数あります。でもAIの発展は止まらないので、自分の仕事がどうAIに置き換わるかを考えて、逆に利用しよう。

今の仕事が3分の1で終わる可能性があるのですから、浮いた時間を趣味に使えれば素敵だと思いませんか?
1秒後は多くの人が予測できると思います。2秒後も多分わかりますよね。そういう短い時間を積み重ねていくのが「微分」の考え方なんです。
未来予測はほぼ不可能。なぜなら変数が多すぎるから。ただ逆にいうと変数が少ない要素だけなら未来予測は可能。
変数が多い未来も1秒後などとても短いスパンであればできますよね。そうやって未来まで細切れにして考えるのが微分に大きく関係しています。
数式を使った未来予測がとても面白い!
「固有値」を知らずに仕事をするなんて!
前に対して次が何倍になって成長していくか、というのが固有値です。その値を知っておくと、将来どうなるのかが非常に予測しやすい。
固有値次第で成長率が大きく変わってきます。が、それを知らないビジネスマンが非常に多いとのこと。

複利計算(利益を計算する方法のひとつ)も固有値ありき。複利計算が苦手な人多いですよね。
固有値を理解していれば、数学がビジネスに役立つこともわかってくるはず。

数学が嫌いな子どもにこういう話をすれば興味を持ってくれるのでしょうか?数学好きとしてはひとりでも数学嫌いな子が減って欲しい!
「交渉では最初に会話を切り出したほうが有利になる」
こちらは数学力について対談した数理物理学者「西成活裕」さんが定義した「コミュニケーションの誤解のモデル化」から導き出した定理。
例えば値段交渉の話。お互い相手を尊重する人の場合、お互いに値段を提示した際、その間で収まることが多いですよね。
つまり、こちらが高く値段設定をしたい時には最初にふっかければ高めに値段を引っ張れるわけです。
データ・ファクト・歴史を重視せよ
実業家「川村真木子」さんとの対談の話。
堀江さんは常識に囚われません。では何を信用しているのか?

堀江さんの本をいろいろ読んできましたが、それがよくわかります。「まずは常識を疑え」と。
常識よりデータ、ファクト、歴史を参考にして行動する。堀江さんは知識と行動力を両方兼ね備えているから強いのです。
歩く行為と経済はつながっている
株式会社ヤマップ代表取締役CEO「春山慶彦」さんとの対談での話。
スペインにある「カミーノ・デ・サンディアゴ」はいわゆる巡礼路で、世界中から何十万人とくる。120kmに及ぶ道で、とても1日では歩けません。
なので道中の町で巡礼者は町の宿に泊まり、飯屋でご飯を食べる。その町の経済に貢献しているというわけです。
日本も巡礼路はあります。それをいかに経済に繋げるかが大事。

地方が取り組める面白い方法だと思いました。
悩んでいる時や大事なことを考えなければいけない時は、騙されたと思って山を歩いてみてください。
これ非常に共感できます。私は山には行かないですが、散歩をよくします。大体30分コースを2種類用意しています。

作業などで疲れた時に散歩を挟むとリセットできますし、散歩途中で自然に触れると「あ、こんなちっぽけなことで悩んでいたのか」と気付かされることも。
散歩は幸せホルモン「セロトニン」分泌を助けてくれますので非常におすすめ。
3行ノート
この本を読んだ方に併せてオススメしたい本
◎「ChatGPT vs 未来のない仕事をする人たち」堀江貴文

AIに人間が支配される世界をユートピアとみるのか、ディストピアとみるのか。
お客さまに、伝わるべきことがしっかり伝わっていなければ、お客さまの心は動かないと思います。その選択はあなた自身に委ねられている。
ChatGPTに焦点を絞って、各専門家4人と、その分野がAIでどう変わっていくのかを想像して書かれた本。
専門家と堀江さんの意見がそれぞれ書かれています。
◎「革命のファンファーレ」西野亮廣

「好きなことをして生きていけるほど、世の中は甘くない」と言われても、好きでもない仕事は消え、好きなことしか残らなくなってきている。
ここからは、”好きなことを仕事するしか道が残されていない”時代だ。
多くの親や先生は、この変化を捉えていない。
彼らは、この大波の乗り越え方を知らないのだ。
今の時代にあったお金を集める方法、広告手法を追求しています。
自身の絵本「えんとつ町のプペル」の無料公開をはじめとした、常識に反した方法で成功されました。