【本の要点】
- 本書の元なった原書「The Ultimate Success Secret」は市販の本ではありません。著者「ダン・ケネディ」が自分のセミナーやコースでテキストとして使っている教材なのです。
教材を通じてケネディ氏が伝えたかったこと、それは「大量行動の原則」です。
ある問題に対して策を講じる際、1つの方法に頼るのではなく、何十個もの策を用意して”同時に”実行することが大切。 - あなたは私設牢獄の囚人ですか?
不平不満をぼやく、言い訳や口実を考える、先の未来に悲観し、優柔不断で決断ができない、こうして自らを自分が作った牢獄に閉じ込めてしまうのです。
囚人にならないためにはどうしたらいいのか?
「前向きな姿勢」と「行動する」ことが大切。
「本物のヒーロー」になろう。 - 「成功」するためにそれを支える3つの柱があります。「情報」「助言と人脈」「決断と行動」です。
まずは「情報」。妥協せず、情報を入手するための宿題を自らに山ほど課そう。
成功する上で「過去のレッテル」が邪魔をしてしまうこともあります。成句社はこうしたレッテルを行動してはねよけようとします。
レッテルを克服して、自らの限界の枠を超えていこう。 - 成功するために必要な「助言と人脈」。
自らが優秀になるには、優秀な人と付き合うことがミソ。
能動的に優秀な人を探して、ランチに誘ってみよう。すると成功体験を楽しげに語ってくれるかもしれません。 - あとひとつ成功に必要な「決断と行動」。
セーブせず、やれることを全部やる。そうして自らの価値を何倍にもしていく。
しくじってもいい。恥ずかしい思いをしたってそれが糧となる。
大量行動をしよう。
著者について
刺さった箇所7選
人は、自分自身の牢屋を築くー「私設牢獄」の壁は不平不満と恨みつらみから、しっくいは言い訳や口実から、鉄格子は悲観と優柔不断からできている。彼らは、「哀れみの牢獄」に閉じ込められた囚人と言えよう。景気は無制限。そして、その判決を下しているのは、ほかならぬ自分自身なのだ。
社会人の皆さん、学生の皆さん、ついつい「私設牢獄」を作っていませんか?
世間が悪い、友達が悪い、上司に恵まれない、…恨みつらみはあるでしょう。でもそれで終わっていては抜け出せません。

前向きな姿勢で行動してみよう!
ある人が、ある役割を果たす自分にあまりにも慣れてしまい、その役割になじんでしまうと、どうなるか?たとえそれがさほど愉快ではない役割だったとしても、その役割外に踏み出すことの恐怖感から、たとえつらくてもその役割を続けるほうがましだと思ってしまうのだ。
過去に何かレッテルを貼られる、イメージを植え付けられるとなかなか消えなくなってしまいます。
それがマイナス的なものだとしてもなかなか抜け出せません。変わろうとしたらどれほど大変かを考えてしまい、現状維持を選んでしまうのです。

自ら行動して、その付いてしまったイメージを払拭する、踏み出すことが大切!
あなたが自分の時間を高く評価しないのだったら、誰もあなたの時間を高く評価しないのだったら、誰もあなたの時間を高く評価しない。これは断言できる。それでも、すべての人が同じ量を持っているのが「時間」なのだ。誰もが一日の始まりには二四時間持っていて、その時間をできるだけ懸命な形で、利益のため、喜びのため、人の役に立つために投資する。
時間だけは成功者、凡人平等なんですよね。
人に与えられている時間ってそんなに多くありません。私も30代になってそう感じました。
時間の大切さはたくさんの本で学んできました。
貴重な自分の時間を簡単に他人に与えてはいけません。

行きたくもない飲み会や大して意味のない会議なんかに使わないように!
点線が示しているのは、「自分で設けている限界」である。自分で自分を閉じ込めている、小さな世界である。この世界を作っているのは、何だろうか。それは、「人生における四つの大事なもの」の否定である。すなわち「自尊心」「自己イメージ」「自信」「自制心」の否定だ。
人間は実際の限界よりも小さな範囲で「自分で設けている限界」を作ってしまいます。それは非常に勿体無い。
点線を取り払うために努力しましょう。それができると収入や実績がついてきます。
不安がどれほど破壊的なものかを知っている人は多い。また、往々にして「結局は杞憂だった」となることも、みんな知っている。にもかかわらず、ほとんどの人が、毎日のように不安が自分の人生に入り込むがままにしている。それを放置している。
私も不安をよく感じてしまう人間なのでわかります。心配事ができると普段の業務に集中できなくなり生活にも支障が出てしまいます。でもその心配事って実際にはあまり起こらないんですよね。心配しただけ損みたいな。
アメリカのペンシルバニア大学の研究によると「心配事の79%は起こらない。16%事前に準備しておけば対処可能」とのこと。

大変になるのはたった5%。たった5%のために日々の生活を犠牲にするのかってハナシ!
「もしわれわれが、小物ばかりを雇っていたら、わが社は小物ばかりの会社になってしまうだろう。しかし、われわれが、大物を雇えば、わが社は巨人たちの会社になるだろう」
自分のまわりにいるのは自分よりも「小さな」人ばかりで、いつもそういう人たちといっしょにいる、というのなら、いつまでたっても今の自分のままだろう。
アメリカの起業家「ジム・ローン」の名言で『自分の周りの5人を平均すると自分になる』という言葉があります。
自分の周りに小さな人間を配置すると自分も小さな人間になってしまう。
逆に大物に接触できればだんだん自分が大物に近づける。なので能動的に大物に接触して、ランチに誘いましょう。すると成功体験を話してくれたり、関係を築けるかもしれません。
しくじるがいい。失敗して、恥ずかしい思いをすることだ。しかも、できるだけ何度も、できるだけ早いうちに。進みながら、できるだけ多くのことを学ぶことだ。何をやるにしても、「失敗するのではないか」という恐怖心で、自分自身を閉じ込めてしまってはいけない。
ケネディ氏は、大量行動が大事だと言ってきました。大量行動するということはそれに比例して失敗も増えるでしょう。
でもこれは必要なこと。失敗から学べることだってたくさんあります。「失敗しない」ことが大事なのではなく「あきらめない」ことが大事。

行動あるのみ!
3行ノート
この本を読んだ方に併せてオススメしたい本
◎「時間革命」堀江貴文

時間こそは、誰もが平等に手にできる、唯一の「資産」なのである。ぼくたちは、その「投資先」をたえず判断し、その価値を最大化することに、すべてを注がなければならない。なぜなら、その資産は「有限」であり、「あるとき急になくなる」から。仕事や会社、上司、顔↑卯など、「他人の時間」に振り回されている場合ではない。すべては「自分の時間」を起点にするべきなのだ。
私堀江さんの本いろいろ読んできましたが、個人的にこれが一番好き。
「自分時間」の大切さが学べます(逆は「他人時間」です)。
◎「究極のセールスレター」ダン・S・ケネディ
(紹介記事作成中。でき次第リンク貼ります)
なにげなく見ている深夜のテレビ通販の裏で、本書で明らかにされているような効果的な販売を行うためのノウハウが使われている。とくにセールスの公式は、危険なほど効果的である。正直のところ、アカデミックにマーケティングを研究する人たちは、口が裂けても言えないセールスの真実であろう。
2007年発売なため、当時と情勢は大きく変わっていますが、ライティングに必要な根っこの部分は変わらず、本書が参考になります。
個人的にケネディ氏のこのシリーズ本の表紙が可愛くて好き。